賃貸物件を借りる前の入居審査って?入居審査に落ちる人の特徴は?
賃貸物件を借りる前には、入居審査がおこなわれます。
引っ越しがはじめての場合「入居審査ってなに?」「落ちることもあるの?」と不安な方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、入居審査とはなにか、審査における年収の基準、また、審査に落ちるケースについてご紹介します。
現在、賃貸物件をお探しの方は、ぜひ参考にご覧ください。
賃貸物件を借りる前におこなわれる入居審査とは?
入居審査は、賃貸物件を借りる前に、大家さんや不動産会社によっておこなわれます。
この入居審査にとおらなければ、賃貸物件を借りることはできません。
入居審査をする目的は、入居希望者が信頼できる人物であるかどうかを判断するためです。
自分が大家さんの立場で考えてみましょう。
大切な物件は、きちんと規約を守り、トラブルを起こさない人に貸し出したいですよね。
そこで、入居審査をおこない、物件を安心して貸し出せる人物かどうかを見極めるのです。
入居審査のチェックポイント
入居審査で気になるのは、どのような点をチェックするのかではないでしょうか?
以下にて、審査のチェックポイントをまとめてみました。
●年収金額
●勤続年数
●職業や雇用形態
●連帯保証人
●滞納履歴
●人柄など
入居審査でもっとも重要視されるポイントは、家賃の支払い能力です。
年収に対して家賃が高くないか、安定した収入があるかなどをチェックします。
また、勤続年数もチェックポイントであり、長いほうが有利です。
連帯保証人に関しては、入居者との続柄がチェックされます。
身内であれば、ほとんどの場合問題ありません。
なお、連帯保証人が見つからないという場合、料金を支払って、保証会社を利用するという方法もあります。
また、入居審査では、人柄もチェックされています。
物件を探しに不動産会社を訪問する際は、言葉遣いや身なりに気を付けましょう。
入居審査に必要な書類
入居審査には、本人確認書類のほか、入居者の収入を証明する書類が必要です。
たとえば、源泉徴収票や課税証明書などがあげられます。
また、連帯保証人がいる場合には、保証人の源泉徴収票などを求められることがあります。
あらかじめ、保証人となる人に「収入を証明する書類を準備してほしい」と伝えておくとスムーズです。
賃貸物件の入居審査における年収の基準は?
先ほど、入居審査でもっとも重要視される点は、家賃の支払い能力とご説明しました。
大家さんは、毎月滞りなく家賃を支払ってくれる人かどうかをチェックしています。
そのため、収入が家賃に見合っていない場合、入居審査にとおらない可能性が高いです。
それでは、収入に見合った家賃の目安はいくらくらいなのでしょうか?
ここでは、入居審査にとおる年収・手取りの目安について解説します。
年収の目安
賃貸物件の入居審査にとおるには、年収が家賃の36倍以上は必要といわれています。
たとえば、家賃が5万円であれば、年収180万円が目安です。
さらに、年収180万円を月に換算すると、月収は約15万円となります。
以下にて、家賃に対する年収の目安をまとめました。
物件を探す際の参考になさってください。
●家賃6万円の物件:年収216万円以上
●家賃7万円の物件:年収252万円以上
●家賃8万円の物件:年収288万円以上
●家賃9万円の物件:年収324万円以上
ただし、年収は、税金や社会保険料が引かれる前の金額であり、実際に手元にくるお金ではありません。
毎月の生活費を明確にシミュレーションしたければ、手取りを基準にすることがおすすめです。
手取りに対する家賃の目安は、以下にて解説します。
手取りの目安
手取りとは、実際に受け取る金額のことです。
家賃を引いたあとの残高が分かりやすく、毎月の生活費をより明確に計算できます。
手取りに対する家賃の目安はどのようになっているのでしょうか?
一般的に、家賃の目安は「手取りの3分の1」といわれています。
「手取りの3分の1」で考えた場合の、手取りに対する家賃の目安は以下のとおりです。
●手取り16万円の場合:家賃5.3万円
●手取り18万円の場合:家賃6万円
●手取り20万円の場合:家賃6.6万円
●手取り22万円の場合:家賃7.3万円
さらに、毎月支払うお金のなかには、家賃のほかに共益費や駐車場代などもあります。
家賃だけの金額を見るのではなく、共益費や駐車場代も含めた「総家賃」で予算を考えることがポイントです。
無理なく支払える家賃の物件を探す
上記でご紹介した基準は、あくまでも目安であり、なかには入居審査が厳しい物件もあります。
「入居審査が不安」という方は、家賃をできる限り抑えたほうが良いでしょう。
立地や設備にこだわるあまり、自分の年収に見合っていない物件を選択すると、収入面が理由で審査に落ちる可能性があります。
また、たとえ審査に受かったとしても、家賃の支払いだけでギリギリになってしまうと、急な出費に対応できません。
「転職したばかりで収入が低い」「たくさん貯金をしたい」などの場合、手取りの4分の1程度を目安にすると良いでしょう。
賃貸物件の入居審査に落ちる人の特徴や共通点とは?
最後に、入居審査のチェックポイントを押さえたうえで、審査に通らない方の特徴をみていきましょう。
審査に通りにくい方の特徴は、おもに以下の4つです。
●年収と家賃が見合っていない
●信用情報に傷がついている
●勤続年数が短い
●態度や身なりが良くない
それぞれの内容について、順番に解説していきます。
年収と家賃が見合っていない
前述したとおり、入居審査においてもっとも重要視されるポイントは「支払い能力」です。
ほとんどの大家さんが、物件を建てたときの住宅ローンを、家賃収入から返済しています。
大家さんも生活がかかっているため、家賃の滞納があると困ってしまいます。
物件の立地や設備などにこだわりたい気持ちもわかりますが、収入に見合わない家賃設定だった場合、そもそも審査にとおらないこともあるのです。
その場合は、条件を見直して、自分の収入に見合った家賃の物件を探しましょう。
信用情報に傷がついている
クレジットやローンなどを利用すると、その内容が「信用情報」に記載されます。
「信用情報に傷がつく」とは、クレジットやローンの滞納、自己破産などの情報が、信用情報に記録されている状態のことです。
信用情報に傷がついてしまうと、返済能力に問題があるとみなされ、審査に落ちる原因となってしまいます。
情報が登録される期間は、信用情報を保管する機関によって異なりますが、一般的には5年が目安です。
なお、信用情報は、専門の機関に開示請求をすれば、自分で確認できます。
開示手数料がかかりますが、自分の信用情報が気になるという方は、一度確認してみると良いでしょう。
勤続年数が短い
勤続年数も、入居審査における重要なチェックポイントです。
勤続年数が短いと、「仕事が続かない人なのか」「すぐ退職して家賃を滞納したりしないか」などと、大家さんの不安要素となってしまいます。
反対に、勤続年数が長いと「この人は長期にわたって、安定した収入を得ている」と見なされ、印象が良くなります。
態度や身なりが良くない
支払い能力に問題がなくても、態度や身なりが問題で審査に落ちるケースもあります。
なぜなら、近隣住民とトラブルを起こすような人だと困るためです。
大切な物件を貸し出す以上、「マナーやルールを守れる人を選びたい」と思う大家さんがほとんどでしょう。
不動産会社を訪問する際は、言葉遣いや身だしなみを意識することも大切です。
まとめ
賃貸物件を借りる前の入居審査について解説しました。
入居審査でもっとも重要視されるポイントは、家賃の支払い能力です。
家賃は「手取りの3分の1」を基準に、無理のない生活ができる物件を探しましょう。
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